あの日、もちろん東京で。
何年間の人生のなかで僕とニンニクとの劇的な出逢いは二度ある。
1度目は中学校時代、おもちゃ屋の駐車場に止まっていたケバブ屋のケバブだ。あのニンニク骨髄衝撃は未だに衰えない。
二度目は高校時代、弓道部合宿中の自由時間に仲間と入ったパスタ屋でのボンゴレビアンコだ。あのニンニクとの出逢いも未だに衰えない。
あと一回この衝撃を受けていたら僕は将来はニンニクに、なるって言ってたわ、東京で。
このニンニクのように僕の人生観の枠組みを広げる出逢いは他にあったか?と聞かれると、まあ、色々ある。
大統領就任式を見ながら、自分の信じるものはなんだったっけ?っていうことを今回は書いていこうと思う。
・中学校の頃に話を戻そう。
僕の代の一つ上のセンパイ方が分かりやすいヤンキースなセンパイ方で、そのセンパイ方が出席する卒業式で事件は起こった。
パンチパーマのからだのでかいセンパイが卒業証書をもらったあとに、振り向き両手を掲げ、口から煙を吐き出したのだ。
中学生の僕は、「あああ、あの煙って煙草やな。すげー劇的なパンクや」と
定型化した光景に光とバナナが出会ったような瞬間だった。
今となって考えてみると、ただ寒い時に息を吐き出すとモヤっとするやつだった気もする。
しかし、やはりパンチパーマのセンパイのパンクなアクションに感動したということにしておきたい。
そう。そのセンパイは「俺は総理大臣になる!」と全校生徒の前で言ってたことも思い出した。今、何してるんやろうか。総理大臣にはまだ成れていないのはわかるけれど、あのセンパイの中の総理大臣的なものには向かっているのだろう。
では、スペクタクルの社会を軽くよみなおします。
- 作者: ギードゥボール,Guy Debord,木下誠
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